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2018年1月 9日 (火)

犬の物語 その五~白犬・黒犬の話

権力者というものは、常に危うい。下剋上もある。信用してる家臣たちの裏切りもある。それらの要因は、いろいろあるだろうが、日頃の言動・行動のチェックが欠かせない。だが、本当に自分を守ってくれるものは何か。今回は忠犬の話。

兵庫県神崎郡神河町の法楽寺に伝わる話。昔(大化の改新の前)、枚夫長者という豪族がいたそうな。ある時、朝廷から蘇我入鹿の戦いのために召集される。手柄を上げて帰って来るのだが、その枚夫をもてなそうと、家来が狩りに誘い出す。

牧夫は、日頃から可愛がっている白と黒の二匹の犬を連れていく。ところが、山深く入り、崖の上まで来ると、突然、家来は弓に矢をつがえ、枚夫を殺そうとする。最早、これまでと覚悟し、自分が殺されたら、亡骸が何一つ残らないように食い尽くしてほしいと犬たちに頼む。

犬たちは、主人の言葉が分かったのか、家来に向かって猛然と飛びかかり、弓づるを食い切、家来の喉元に噛みつき殺してしまう。その後、彼は、犬たちを今まで以上に可愛がり、彼らの死後は、その霊を慰めたという。そのため寺を建てて供養し、その時から、この寺は犬寺と呼ばれるようになった。ちなみに、白犬は雄、黒犬は雌ということだ。

*参考

兵庫県立図書館提供資料

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