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2018年3月27日 (火)

手紙の達人

もう昔のことで、既に亡き伯母は、筆まめで、手紙を書くことを趣味としているようで、私が社会人になっても、よく手紙をくれた。それはかなりの長文で、若い身としては、伝えたいことが定まらず、いろんなことが記してあったので、煩わしいなと思ったこともある。

でも、これが甥に対する彼女の愛であると感じたのは、かなり時間が経ってからだ。ラブレター同様、少なくとも、電話やメールより相手に伝える効果は高い。手紙は、手元に残るからだ。さらに手書きであれば、印象は強い。

さて、本来、手紙のポイントは何だろうか。先人は次のように伝える。

一、巧緻の文より、拙速の文がいい。とりあえず感じた気持ちをすぐ伝える。ただ、もう一段進むと、拙速より功速の文が望ましい。

二、名文を書こうとせず、達意の文を重視。要するに何を伝えたいのかを明確にしておく。名文家の文にする必要はない。体裁より中身。ただ、もう一段進めば、達意の文より誠意のある文が望ましい。

三、長文より簡潔にする。伯母のように長い手紙は、何を伝えたいのかがぼやけて、有り難さも減る。たびたび用件ごとに、その都度、出すことが望ましい。何もかも一緒くたにしないこと。

四、ただ、父のように、まるで電報のような要点のみというのも味気なかったが。すなわち、更にもう一歩進めれば、簡潔よりも簡密のものが望ましい。

五、相手を見て、失礼のないように手紙の様式を変える。書式は、メールと同じでは駄目で、それなりの書式や礼法に従う。

六、分かりやすい口語を使い、次に清新に、更に風趣が伴えばよし。

七、文字は、誰にも読めるように、達筆は避ける。才気、妙趣は必要ない。

八、返事はメール同様、即座に、適切に、機会を逃さず当意即妙に。

*参考

服部嘉香元早大教授や鎌田栄吉元文部大臣の発言を参照した。

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