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2018年4月22日 (日)

姫路市立美術館『連作の小宇宙』展を観覧

姫路市立美術館で開催されているコレクションギャラリー『酒井家と絵画』展もよかったが、本来の訪問の目的の『連作の小宇宙』展を観覧してきた。サブタイトルは、「それぞれがひとつの宇宙を形成する」だ。若干、大袈裟な打ち出し方だが、要するに、一つのテーマに基づくシリーズ作品ということのようだ。

画家は、単品で制作することもあるが、ある一つのテーマで、描くこともある。それを、この展覧会では「連作」としたようだ。シリーズで描いても、その手法は異なることもある。似たような手法のままのこともある。ただ、画家のテーマに対する意識は変わらない。

シリーズ作品であっても、連作作品の諸事情で、一部を観ることはあっても、シリーズ全体を観ることができない場合も多い。そこで、各美術館では、各所の同じ画家の作品を一か所に集めて、「特別企画展」という催しをやる。

今回は、どのような経緯で企画されたのか分からないが、中村忠二、尾田龍、パブロ・ピカソ、フランシスコ・デ・ゴヤ、大野麥風、野村正、永井一正の作品が展示されていた。印象に強く残ったのは、チラシにも取り上げられていた「魚シリーズ」の大野麥風。魚好きの父が生きていたら、喜んだだろう。詳細に魚が描かれていて、水族館と連携した催しも可能だ。

次に、パブロ・ピカソ、フランシスコ・デ・ゴヤ。特にフランシスコ・デ・ゴヤの作品は強烈。不道徳、非倫理的で、道徳的には、子どもには見せられないが、これが世の中の汚れた現実ということを皮肉っている。いわゆる「大人の美術館」(子ども入館不可。笑)では、彼の作品だけで、企画展が成り立つと思う。

観覧者のそれぞれの視点で楽しめる展覧会だ。6月24日(日)まで。

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