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2018年6月11日 (月)

杜撰(ずさん)という言葉

言語学者でもないので、以下、頓珍漢なことを記すかも。

最近、ふと、杜撰(ずさん)という言葉が気になった。意味は、『広辞苑』では、「著作で、典拠などが不確かで、いい加減なこと。誤りが多いこと」とか、「物事の仕方がぞんざいで、手落ちが多いこと」とある。

この語源の説には、いろいろあるようで、一番知られているのが、「杜黙(ともく)の作った詩が、多く律に合わなかったという故事」から来ているとするもの(*注)。そうであれば、「杜」は、「ト」と読みそうなのに、「ズ」と読む。なぜか。

実は、杜の「ズ」というのは呉音である。呉音とは、奈良時代以前に日本に伝わった言葉で、揚子江下流域のもの。本来、「ヤマナシ」の意味だが、俗語で、「本物の反対」の意味とか「正規のものでない」とかいう意味がある。漢音では、「ト」と読む。

また、撰の「サン」は漢音で、呉音では「セン」読む。一般に、「詩文を作る」という意味では漢語の「サン」という説明になっている。だが、本来は、「そろえる」「えらぶ」「定める」等の意味がある。

よって、漢音で統一すれば、「トサン」となり、呉音で統一すれば、「ズセン」となる。これらの読みが、どこかで混同している。中国は広い。それに時代と共に、言葉の意味も変わるということだろうか。それとも、日本における混乱か。

それにしても、最近、一部だけかもしれないが、杜撰な処理をする公務員が目立つ。

*注

このほかにも、いろいろ説があるのだが、意味は、ほぼ同じだ。

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