姫路と播磨

2018年1月24日 (水)

1月27日(土)姫路市立城郭研究室セミナー案内

最近、文化財を観光旅行者が非常識に汚すケースが出ているが、文化財は、皆で守る必要がある。それには、旅行者も含めて皆の意識を更に高める必要がある。

姫路市立城郭研究室では、2018年1月27日(土)13時30分より15時まで、セミナーを催す。テーマは「昭和初期における文化財と映画のかかわり~姫路城ろの門爆破事故を例に~」。

昭和初期に作られた時代劇映画では、小道具や背景として、江戸時代以前に作られた茶器や駕籠、鎧、寺社、城郭のような実物の資料や建築が使われていた。そのため破損や汚損、紛失といった被害が多かった。

講演では、当時の映画撮影時における文化財や景観の利用について、時代考証との関わりや国宝保存法などの法制度を踏まえて、昭和12年3月に発生した姫路城「ろ」の門爆破事故を中心に紹介する。講師は、川崎市市民ミュージアム学芸員の渡邊祐太氏。

会場は、日本城郭研究センター2階大会議室。定員は180名。事前申込不要。交通は、姫路駅より神姫バス「野里門」下車すぐ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

姫路に「官兵衛神社」建立へ

少し前の報道にあったのだが、戦国武将・黒田官兵衛とゆかりの深い姫路市広嶺山の廣峯神社が、境内に「官兵衛神社」を建立するらしい。大河ドラマ以降、この神社には年間約20万人が参拝に訪れる。その勢いは衰えることなく、遺徳を偲ぶ場を設けることにしたらしい。

同神社は、奈良時代の734年に創建され、戦国時代、官兵衛の祖父・重隆が、神社の神符(おふだ)に添えて、黒田家秘伝の目薬を売って、有力豪族に台頭した縁がある。官兵衛も、幼少期、広嶺山にあった邸宅で暮らした。

今回、神社より黒田家16代当主の黒田長高氏に打診して、了承を得た。神社の本殿裏に社殿を建て、平安時代から続く姫路市の刀工と鍛冶師の明珍(みょうちん)家が「神器」を奉納する。2018年11月完成を目指す。

*追記

廣峯神社は少し交通の便が悪い。バスでは本数も少ないし停留所から遠い。かなり歩かなければならない。よって多くの人はバスで「競馬場前」で降りてタクシーを利用する。

以前にも記したが、ちなみに廣峯神社は、京都の八坂神社の元宮である。創建したのはめ陰陽師の祖と言われる吉備真備だ。京都の八坂神社は、平安時代に起こったじしん疫病、大飢饉を鎮めるため、京都に分祀したもの。また姫路城の北の守護神である。若い人たちは、陰陽九星詣りによく訪れているようだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月23日 (火)

姫路のフランス人観光客

姫路駅から外国人観光客が姫路城目指して、ぞろぞろ歩いている姿をよく見る。それは駅に降り立てば、姫路城は見えており、歩けば、すぐ着くと思うのだろう。確かに50メートルは歩くのに適当な距離だ。

そして、最近気づくのは、彼らの多くが西欧系の人々であることだ。道々、中国語、韓国語が飛び交うこともあるが、総じて西欧系が多いと感じる、この頃だ。それを裏付けるように、報道によると、姫路市を訪れるフランス人観光客が2016年度から急増しているらしい。

正確な観光客のデータではないようだが、観光案内所のフランス人利用者人数が以前と比して数倍に増え、2016年度で1343人(*注)、入城口で配るフランス語パンフレットの配布数でも、グランドオープン以後増え続け、2016年度は2万2064部だったという。

姫路とフランスの関わりは、「銀の馬車道」をフランス人技師レオン・シスレーだったり、フランスで柔道の普及に努めた川石酒造之助(みきのすけ)が姫路市出身であり、「フランス柔道の父」と呼ばれていることぐらい。

ただ、フランスの訪日ガイドブックの多くは、姫路城を城郭建築の代表格として紹介している。フランスにも、多くの歴史的建造物はあるが、石造りが中心で、木造の城郭や寺社仏閣への関心は高いという。なお、姫路城は、フランス・ロワーズ県のシャンティイ城と姉妹城になっている

更に、姫路は、宿泊費が安く、それほど人が混んでいないので、散策にも最適と判断しているらしい。すなわち、フランス人のバカンスは、滞在型が基本のため、宿泊費を抑えられて、ゆったりとした環境で散策が楽しめるというのが姫路に合致しているようだ。

そういうと、姫路市にある県立武道館で、東京五輪でフランス柔道チームが事前合宿地に決まっている。姫路市とフランスが更に関係強化を結ぶチャンスかもしれない。彼らを通じて、姫路のよさを伝えて欲しいものだ。

*注

ちなみに観光案内所の利用が多いのは、2016年度の場合、一位台湾(4419人)、二位フランス(1343人)、三位米国(1179人)、四位スペイン(1174人)、五位タイ(1056人)となっている。

フランスほどではないが、スペインも増えている。それに比べて、韓国、中国は減っている。外国人観光客対策を柔軟に検討する必要があるようだ。例えば、商店街で中国語や韓国語の音声案内は、それほど必要ないかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月20日 (土)

第72回姫路市美術展を観覧

姫路市立美術館で、2018年1月17日から始まった第72回姫路市美術展を観覧してきた。日本画、洋画、彫塑・立体、工芸、写真、デザインの各分野の作品が展示。応募作品607点の内、入賞したのは208点ということだ。

それぞれに力作なのだろう。ただ、どういう観点で入賞が決まったのかは素人には分からない。感じたのは、子どもを対象にした作品は、それぞれに面白いということ。彼らの目の先にあるものは何なのかと問いかけているようで、どきっとさせる。

1月28日まで。22日は休館。観覧無料。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月13日 (土)

播磨のプリンセス 2018

今年も播磨地区で活躍する「プリンセス」を紹介しよう。順次追加更新していきます。

●1月14日から姫路・播磨国総社射楯兵主神社では、「初えびす祭」が16日まである。「姫路のえべっさん」と親しまれている新春のお祭りだ。例年、福を授ける福娘が選ばれている。

福娘は、金色の烏帽子に白色の千早、赤い着物姿。鈴払いを施し、縁起のよい「福扇」、「福矢」、「福銭」などを手渡し、鈴や太鼓をならしながら「祝うて三度じゃよいのよい」と祝い締めを披露する。

今年は、今井咲希さん、桂花菜子さん、金井愛佳さん、木村萌恵さん、熊野佳歩さん、中嶋佳奈愛さん、堀千聡さんの7名。なお、中嶋佳奈愛さんは、「第49代お城の女王」を務めたことがある。

彼女らは、1月14日の宝恵駕籠行列で御幸通りなど中心市街地を巡る。1月15日、16日両日は市内の企業や商店など約260か所を巡るという。また2月3日の節分祭にも奉仕する。笑顔をもらって福を授かりたいものだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 9日 (火)

犬の物語 その五~白犬・黒犬の話

権力者というものは、常に危うい。下剋上もある。信用してる家臣たちの裏切りもある。それらの要因は、いろいろあるだろうが、日頃の言動・行動のチェックが欠かせない。だが、本当に自分を守ってくれるものは何か。今回は忠犬の話。

兵庫県神崎郡神河町の法楽寺に伝わる話。昔(大化の改新の前)、枚夫長者という豪族がいたそうな。ある時、朝廷から蘇我入鹿の戦いのために召集される。手柄を上げて帰って来るのだが、その枚夫をもてなそうと、家来が狩りに誘い出す。

牧夫は、日頃から可愛がっている白と黒の二匹の犬を連れていく。ところが、山深く入り、崖の上まで来ると、突然、家来は弓に矢をつがえ、枚夫を殺そうとする。最早、これまでと覚悟し、自分が殺されたら、亡骸が何一つ残らないように食い尽くしてほしいと犬たちに頼む。

犬たちは、主人の言葉が分かったのか、家来に向かって猛然と飛びかかり、弓づるを食い切、家来の喉元に噛みつき殺してしまう。その後、彼は、犬たちを今まで以上に可愛がり、彼らの死後は、その霊を慰めたという。そのため寺を建てて供養し、その時から、この寺は犬寺と呼ばれるようになった。ちなみに、白犬は雄、黒犬は雌ということだ。

*参考

兵庫県立図書館提供資料

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 8日 (月)

犬の物語 その四~人身御供と犬

昔話に、「人身御供」の話は多く伝わる。「人身御供」というのは、一つの生贄で、それを出せば、村の安寧が得られるというもの。ただ、この「人身御供」の実態は、権力者(あるいは地域の不埒な者)が、娘を差し出せというものだろう。

暴力団が店に対して、「みかじめ料」を要求するのに似ている。出さなければ、商売できなくなるぞと脅す。同様に、「人身御供」を出さないと、村に様々な災難が待ち受けていると脅したのだろう。

姫路市香寺町には次の話が伝わる。香寺町犬飼は、かつて沢村と呼ばれていたそうな。ある時、村の百姓の堤佐助の娘が氏神の人身御供に選ばれる。当然、一家は悲しみ嘆く。たまたま、そこを訪れていた伊勢神宮の御師・芝左太夫は、このことを可哀想に思う。

そこで、愛犬を伴い、娘の身代わりになって、櫃の中に入って氏神のところに行く。そして、その夜、大きな猿が現れる。犬が、この猿に飛びかかると、噛み殺してしまう。そうすると、猿は狸に変わった。

狸の正体は何か。まさか本物の狸ではあるまい。地域の悪者が猿に扮してしたのだろう。それ以後、この村では、人身御供の風習はなくなり、氏神の祭神が伊瀬神宮の内官外宮に改められる。

そして芝左太夫は、そこの神官になったと伝えられる。更に村は犬飼村と呼ばれるようになったという。昔は、神官もいいことをしたようだ。

*追記

人身御供の話は、播磨地区以外でも伝わる。篠山市犬飼の大歳神社にある話。ある年に、村の氏子が行方不明となる。それも一名とか二名ではない。そこで、これは神が怒ったものだと判断し、人身御供をくじで上げることを決める。

くじに当たった家は、悲しみ、何とか、この災難から逃れようと、祈祷をする。そうすると、満願の明け方に、一人の童子が現れる。そして、似たような事例を挙げ、「鎮平犬」という犬が化け物を退治し、厄を逃れたことがあるから、この犬を借りてきて、箱に納めておけ、と伝える。

村人は、この犬を借りてきて、お告げどおり箱に納め、木陰で隠れ刀を持ち待ち構えた。そうすると夜半になって、怪物が現れ、拝殿の供え物に手を掛けようとしたところ、、「鎮平犬」が怪物に噛みつく。村人も、駆けつけ、切りつけ、退治に成功。怪物の正体は、大狸であったとか。

*参考

兵庫県立図書館提供資料

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月 4日 (木)

犬の物語 その一~『播磨国風土記』の犬

今年は、戌年なので、今回は、『播磨国風土記』の犬の記事を取り上げてみよう。

まず、以前取り上げた「賀古の郡」では、景行天皇が、印南の別嬢(いなみのわきいらつめ)を追いかける話で、逃げ惑う彼女探していて、彼女が飼っていた犬が、海に向かって長く吠えたため、居場所を突き止められたという話。まさに飼い犬に手を噛まれた別嬢。犬に罪はないのだけれど、、、。ありうる話です。

もう一つは、「讃容(さよ)の郡」で、鹿庭山で、山の四面に十二の谷があり、皆、鉄を産するとある。それを孝徳天皇に献上したのが、別部(わけべ)の「犬」の孫たちであった。別部とは、和気氏のことで、そこの「犬族」。実際は犬を先祖と崇める一族で隼人と言われる。

隼人は中国からの渡来人とされる。彼らの一部が、古くから、この地の特殊性を見出し、住みついたのだろう。後には、彼らから派生した職業は「山師」と軽蔑されるが、当時は、新しい文化を作った一族と言える。そのルーツが「犬族」たちだった。いずれにせよ、この地が古くから大陸との交流があったことを窺わせる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月30日 (土)

姫路の市街地商業施設を考える

ある程度予測されたことだが、姫路の老舗百貨店ヤマトヤシキは、2018年2月閉店するという。地方の百貨店経営は、どことも厳しい。それは姫路も同じ。地域としては発展を続けているが、マーケティングとか流通構造の変化に対応できないと、旧態依然の経営では、存続できないことは確かだ。

ヤマトヤシキは古い建物で限界があった。更に駅前立地ではないので、客を引き寄せる対策が必要であったが、百貨店形態で臨む限り各種制約がある。また以前にも記したがマーケティングも不十分な感じもする。

結局、新たな経営者がドライな判断をして姫路店を閉店させる。それは仕方がない。それが経済だ。ただ、市街地に商業施設が減るのは望ましくない(*注)。過当競争は問題だが、業種・業態の棲み分けをすれば、まだまだ姫路は可能性はある。むしろ「百貨店」という制約を取り払った方がいい。

最近は、商業地の跡地にマンションを建てることが多いようだが、本来は望ましくない。人口減少下、「コンパクトシティ」が識者から指摘されるが、神戸のように狭い地域ならともかく、姫路は、周辺に住宅地域は十分確保できる。

市街地は魅力ある商業施設が望ましい。人を引き寄せるには、マンションや医療施設では限界がある。中途半端にコンパクトにまとまった街になれば、かえって人は寄ってこない。その辺の戦略的工夫が姫路市にも求められる。

*注

フェスタ跡地や板文跡地にマンションが建設されているが、立地的に、あまり望ましくない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月27日 (水)

姫路名古山仏舎利塔 2018新春コンサートの案内

姫路の名古山仏舎利塔で、2018年1月8日の祝日に、新春クラシックコンサートがある。時間は、13時30分より(演奏時間は40分程度らしい)。演奏は、ezprimer(エクスプリメ)によるもの。馴染みのあるクラッシックが演奏されるそうだ。縦覧料大人200円以外は不要。まだ、仏舎利塔に行かれたことのない方は、これを機会に一度訪れて欲しいと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧