マスコミ評論及び各種書評

2018年10月30日 (火)

戦中・戦後の不明なこと~『昭和の怪物 七つの謎』

親もそうだったが、戦時中のことは、ほとんど話さなかった。時々、外征していた学校同期の人が訪ねてきて、ひそひそ話をしていたが、母や私が、部屋に入ると、話は中断した。父は、国内の軍事訓練だけで、外征には行っていないので、友達から聞きだそうとしたのかもしれない。

そのように、軍事に関与した人は、戦後、ほとんど沈黙を守った。それがため、真実が伝えられず、一部の声の大きい人たちによって、捻じ曲げられた。それは真実を隠し、嘘を伝えた軍人たちの話を、そのまま伝えた。概ね、そのような軍人は、現地で、あくどいことをしたり、虐待・虐殺に関与していたと言われる。

それでも、なかなか真実は分からない。だが、戦後も約70年以上経って、鬼籍に入ろうかという人々が真実を伝えるようになった。保坂正康氏は、当時の政界・軍部のトップ層にいた人たちを、いろんな角度から取材し、読み取り、分析した書籍に『昭和の怪物 七つの謎』がある。内容は次のようになっている。

第一章 東條英機は何に脅えていたのか

第二章 石原莞爾は東條暗殺計画を知っていたのか

第三章 石原莞爾の「世界最終戦論」とは何だったのか

第四章 犬養毅は襲撃の影を見抜いていたのか

第五章 渡辺和子は死ぬまで誰を赦さなかったのか

第六章 瀬島龍三は史実をどう改竄したのか

第七章 吉田茂はなぜ護憲にこだわったのか

詳しい内容については、記さないが、いろんな戦中・戦後史を読んでも、もやもやがあったが、これを読んで、かなりすっきりした。結局、歴史観や哲学のない人をトップにしてはならないと強く感じる。多くの人に目を通してほしい書籍だ。

*追記

結局、言えることは、安倍改憲は、「日本国憲法」の成り立ちから言って、「天皇」の存在を否定することになる。よって、現在の自民党政権は、「非保守」ということになる。

戦後、日本は、「天皇」の存在と「日本国憲法」の成立により、日本の分割統治は避けられたことを国民は忘れてはならない。同時に、「日本国憲法」は、「天皇の存在」を守った。それに手を入れることは避けなければならない。

後は、従来のように、解釈により、憲法にぶら下がる各種法律を整備することで、各種矛盾は避けられる。

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2018年10月17日 (水)

新聞の現在に思う 2018

若い人が新聞を読まないそうだが、勿体ないことだ。総覧性のある新聞には、いろんなヒントが含まれている。もちろん、現役時代は、くまなく読むというのは至難の業。それでも、毎日読んでいれば、それなりに収穫はある。それらはネットでは得られない。

それでは、どの新聞を読むか。若い時、日本経済新聞を取ったが、情報量が多過ぎて、短時間に読みこなすことは大変だった。それに高い(笑)。ところが、最近、ある調査では、信頼できる新聞となっていた(*注)。

逆に、信頼できない新聞としては、朝日新聞、読売新聞、産経新聞となっていた。以前にも記したが、朝日新聞は記者の思いが入りすぎる傾向がある。それを編集者が容認している。最近は、少し修正の方向があるようだ。

読売新聞、例の事件で御用新聞であることが明確になった。信用度はがた落ちである。産経新聞は、自民党の御用新聞に加えて、「右翼」的報道に熱心だ。右翼的と記したのは、所詮、彼らの利権を主張するから事実が歪む。

それでは、若い人は、何を読むべきか。一般的には、高齢者同様、まず地方紙辺りか、バランス報道の毎日新聞が読みやすいだろう。特に地方紙は、仕事中、接触の少ない地元情報が満載だし、それなりに適度に政治経済にも触れている。

その上で、日本経済新聞をスポットで購入し(土、月がお薦め)、違う雰囲気を読みとれば十分だ。若い人たちも、新聞を敬遠せずに、読んでほしいものだ。

*注

日本経済新聞は、かつて一般紙を目指し、部数を伸ばすことに焦点が行き、記事が劣化していた。それゆえ、しばらく読んでいなかったのだが、先日、久しぶりに読んでみると、記事は比較的充実していた。本来の経済紙に戻っているような気もする。それが評価されているのかもしれない。

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2018年9月23日 (日)

秋の草抜きとやぶ蚊 2018

今年は、酷暑だったので、夏の草抜きは少しさぼった。その結果、草は茫々の状態。少し涼しくなってきたので、草抜き開始。ところが、始めると、どこからやって来るのか、やぶ蚊の襲来。一応、それなりの服装をしているのだが、その上からも襲ってくる。

靴下の上からも噛まれるから処置なし。そして、その数も、例年より多い感じだ。毎日、少しずつ草抜きはやっているのだが、その度に、あちこちが痒い。そうこうするうちに、枯れた芍薬の葉に刺されて、これも痛い。

それでも止められないのは、庭(と言っても、菜園をつぶしたところに木を植えているだけ)の外観の悪さ解消と、何といっても春にいろんな花を咲かせている木々の手入れの意味もある。雑草を抜きながら、少しずつ木々の剪定もする。

でも、やぶ蚊には、その都度、悩まされる。中には、家に入ってきて刺す奴もいる。それのためだけに、蚊取り線香を焚くのも嫌だし、悩ましいところ。しばらく、この状況は続きそうだ。来たるべき春を思って、少し耐える段階かもと諦めの心。

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2018年9月18日 (火)

マスコミの国際報道

今や、一般国民も、国際動向に関心を持たないと、先が読めない時代。だが、その割に、新聞もテレビ媒体も、国際情報に、関心が薄いようだ。どうでもいい国内のスキャンダルを微に入り細に入り、取材報道するが、それは鎖国時代の名残りなのだろうか。それとも、海に囲まれ、危機感が乏しいのだろうか。

だが、今は国際観光の時代で、多くの各国の人々が日本に訪れる。だが、日本人は、彼らのことについて詳しくは知らないことが多い。代表的な例が米国であろう。知っているようで、その実情は何も知らないのだ。でも、日本経済は国際経済に組み込まれ、金融だけでなく、経済も大きく左右されている。

であれば、本来なら、新聞もマスコミも、まず地球全体を睥睨する記事に加えて、米国、中国、インド、ヨーロッパの政治、経済、文化、社会について、それぞれ毎日一面ずつを割くぐらいの報道が必要だが、それはない(更に、第二グループとしては、東南アジア、中東、アフリカ、ロシア等)。

こういうことにマスコミが関心を示さないのは、裏を返せば、一般日本人の国際意識が薄いからかもしれない。日本を深く観察した記事も、大切だが、国際動向を日々伝える努力が求められる。そして、私たちも変わらなければならないと思う。そうしないと、日本全体が世界から取り残されていく。

*追記

日本のマスコミは、なぜか朝鮮半島の情報を多く流す。もちろん、大局的な報道は必要だが、どうでもいい情報も極めて多い。朝鮮半島は、日本にとって緩衝地ではあるが、あまり、それに捉われては、大局を見失う可能性もある。

*追記

仮に、一般紙で紙面が足りないというのなら、まずスポーツ報道を専門紙に任せて、スポーツ記事を縮小すればいい。そしてネット取引中心の時代に、株価欄は不要であろう。そのような工夫をすれば、紙面は足りるはず。

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2018年9月 2日 (日)

コメントについて

時々、コメントを頂くのですが、プロフィール欄にも記しているように、「ライター」名が記載なく不明の場合は、コメントを公開しておりません。非公開の扱いになります。よって、コメントに対する回答もできなくなります。念のため。

なお、ライター名は、仮名、ペンネームでも問題はありません。

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2018年8月25日 (土)

魅力薄れる「報道ステーション」

朝日の「報道ステーション」の、割とはっきり言う傾向のある某女性アナウンサーが9月末で降板するらしい。最近は、メインキャスターの男性アナウンサーのレベルが低く、その発言にトンガリもキレもない。それで、最近は、魅力もないので、あまり視聴していなかった。

しかし、時々視て、某女性アナウンサーのキレのあるコメントには、多少なりとも共感していた。彼女は、帰国子女らしく、論理的にはっきり自分の意見を言うタイプ。確かに、流風も現役時代、帰国子女とのやりとりは、なかなか難しかった記憶がある。

男性のキャスターも、彼女とのやりとりに苦労したのかもしれない。しかしながら。報道という立場では、彼女のようなタイプが必要だ。むしろ、男性キャスターを降ろして、彼女をメインキャスターにすべきだったと思うが、局の判断は違ったようだ。

更に、過去に不倫で問題を起こした女性アナウンサーを再活用するらしい。女性は、そういうことを、よく記憶している。そうでなくても、この番組は、もう誰も視ないかもしれない。近い将来、番組の再編で消えていくかも。

*追記

元テレビ朝日アナウンサーが、体操協会の塚原夫妻を擁護する発言を、「報道ステーション」でも、やっていたが、大変違和感がある。他のテレビ朝日の番組でも、彼女は出演して、塚原夫妻を擁護し、他の出演者も、それに同調していた。テレビ朝日は大丈夫か。誤りを誤りと報道できないなら、彼らの存在価値はない。

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2018年8月 8日 (水)

今すぐに止めるべきテレビ番組 2018

テレビ放送の番組は、明らかにマンネリ。一つの局が成功すれば、他局は、すぐにまねるから、結局、特色のある番組は、どんどんなくなっていく。j毎年、似たようなことを記しているが、今回、独断で、不要な番組をリストアップしてみた。

一、お昼の報道番組。そもそも、偏ったネタの集中的情報提供になる報道番組は不要だ。そもそも、これらの番組が、どれくらい必要か疑問。ニュースだけを丁寧に、きちんと報道すれば、本来、これらの報道番組は、要らないはず。

二、グルメ番組。料理の味は、結局、本人が確認しないと、判断できない。他人の評価を放送されても、意味はない。昔の感覚で、番組を作り続けているが、不要だ。

三、各種料理番組。毎日毎日、多様な料理が紹介されるが、実際に作っている人がどれくらいいるだろうか。一般家庭のレパートリーは限られている。それにちょっと作るのに不安に感じれば、ネットで検索すればすべて解決する。古い感覚で惰性で番組が作られている。

四、洋の東西を問わず、三流の外国ドラマ。彼らの文化を学ぶ対象にも、なりえない。

五、地上波での朝のゴルフ中継。ゴルフ好きの人には専門チャンネルで放送することが望まれる。

六、二時間ドラマ等、長時間ドラマ。映画の場合は、ともかく、ドラマで、二時間は必要ないだろう。大体、だらだらと内容もなく、一時間ドラマで十分なものが多い。

七、健康医療関係番組。大体、健康管理は、個別なもので、普遍的なものではない。万人に通用しないのに、あれがいい、これがいいと勧め、視聴者を混乱させるだけ。いい加減に止めるべき。

*追記

これらの番組をすべて中止にすれば、相当空き時間が取れる。そこにどのような番組を嵌め込むかが各局の腕前だろう。そして、早く取りかかったところが、一抜けることになる。

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2018年6月29日 (金)

姫路の中学生が「よしこがもえた」を朗読

1945年6月22日と、7月3日、4日に、姫路市は、B29戦略爆撃機による空襲で市街地を焼き尽くされたことは以前にも記した。両親も逃げ惑って怖かったことを何回も語ってくれたことを思い出す。この空襲で、死者合計514名(341名と173名)、1万戸以上が全壊、全焼した。

今回、この空襲を扱った物語を姫路山陽中学校の放送部員が、7月4日に、校内で放送するようだ。読むのは、姫路空襲を題材にした絵本で、『よしこがもえた』というもの。作者は、たかとう匡子(まさこ)さんで、絵(版画)は、たじまゆきひこさんが担当している。

「よしこ」というのは、作者の妹さん。戦争中、どこの家庭も貧しかった。そんな中、1945年7月3日、7歳で小学一年生になった姉の、まさこは、3歳の妹の面倒をよく看ていた。空襲の中、避難するが、家族は、ついにばらばらに。

両親に、はぐれた姉妹は、手をつなぎながら、また、他人の励ましを得ながら、逃げる。ところが、焼夷弾の威力で、ついに手を放してしまう。そして、一瞬の内に、よしこの髪の毛に火が付き、彼女は、焼け転がっていく。

その後、両親が二人を探し当ててくれるが、事実を知って号泣。愛する人を失う苦しみを淡々と綴っている。人間が、生きたまま、物を焼くように焼かれている地獄模様。それを目の当たりにした作者。消えることのない記憶。惨い戦争は、遺された人々をも、後悔として、業火のように苦しめさせる。

では、なぜ、そんなことになったのか。根本的、多面的に、かつ長期的視点で、若い人は、考え続けて欲しい。

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2018年6月22日 (金)

弁護士的視点では世論は読めない

以前にも少し記したが、報道番組で、コメンテイターとして、弁護士が、度々登場する。しかし、彼らの意見は、弁護士的視点に限定された狭いもの。すなわち、法の範囲内の判断しか下せない。一つの意見として、聞くことも可能だが、時代が読めず、世論的に、ピントの外れた意見が多い。

彼らの専門的知見は、必ずしも世論を代表するものではない。法律の番人として、法的見解が、国民の意見と反することもある。それを彼らの立場で、滔々と述べられても、しらけるだけである。

報道番組では、現在の法律の詳しい説明を彼らに求めるのはいいが、意見を求めてはならない。それらは世論をミスリードしかねないことをマスコミは、しっかり押さえておく必要がある。

*追記

弁護士がコメンテイターとして出演する報道番組が、割とあるが、できるだけ視ないようにしている。また、彼らにコメントを促す司会者の不見識を強く感じる。

だが、そもそも、番組は、弁護士をコメンテイターとして、使ってはならない。彼らに席を設けること自体゛、間違っている。

*2018年7月23日追記

報道によると、野村修也弁護士が、思想・信条の自由の侵害で懲戒請求されたとのこと。テレビ等によく出演している、この弁護士は考え方が偏っている。

彼のみならず、お昼の報道番組に出演している某弁護士たち(男と女)も、それぞれの出演番組で、変なコメントをする。男の方は野村弁護士と同様であり、女の方は、ピントの外れたコメントを続けている。

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2018年6月 8日 (金)

アメフトで事件を起こした選手の行方

大学のアメフトの東西交流戦で、悪質タックルをした選手の行方が気になる。確かに謝罪会見は、立派であった。だが、別の角度で見れば、監督・コーチのの指示があったとしても、ある意味、一つ間違えば殺人タックルになった「実行犯」でもある。

その彼が、安易に大学フットボールの世界に復帰できるかというと、随分怪しい。怪我をさせられた選手は、「戻ってきて、正々堂々と戦いたい」と言っていたが、その言葉は美しいとしても、世間一般の常識では許されない。

仮に学生であっても、成人した大人。数年程度、謹慎が望ましい。すなわち、大学生の間は、アメフトの試合に出場することは遠慮した方がいい。もちろん、謹慎が解ければ、後は周囲の理解が得られれれば、社会人で、やってもいい。

彼に同情して、優しく接するのはいいが、それも程度問題。彼には、今、考える時間が必要だ。頭のいい彼は、誰にも経験できない、この苦い教訓を活かして、優れた社会人として成功してほしい。

*2018年8月17日追記

事件を起こした例の選手が、アメフト部復帰を望んでいるとの報道。しかし、これは許されることではない。いかに監督、コーチの指示があったとはいえ、それに従った判断は、明らかに間違い。自己の欲のために、やってはいけないことを選択した罪は大きい。

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