文化・芸術

2017年3月27日 (月)

驚異! 稀勢の里が逆転優勝

この歳になっても教えられることはある。それは大相撲春場所で、稀勢の里が逆転優勝したことだ。13日目の日馬富士戦では、土俵から突き落とされ、大けが。痛みに苦しむ姿は、もう戦えないと誰も思った。

ところが、14日の鶴竜戦に怪我を押して出場。ただ、その戦いは、予測されたように惨敗。ただ、休場しても仕方ないのに、横綱の役割に徹しようとする姿には、感心した。しかしながら、千秋楽も、左肩が使えないので、照ノ富士戦も、全く期待していなかった。

ところが、本割で勝ち取り、優勝決定戦でも、右小手投げで勝利。あり得ないことが起こった。しばらく興奮して、ドキドキした。大相撲は、そんなに観ない方だけれど、稀勢の里が横綱になったあたりから、比較的よくテレビ観戦している。

やはり日本人力士が頑張る姿はいい。それにしても、稀勢の里の精神力には頭が下がる。賜杯を受け取る時も、顔を歪めていたから、負傷の痛手は大きいことが分かる。怪我を治して、万全の態勢で、次の場所に備えてほしい。

多くの人に感動を与えた稀勢の里、本当に優勝おめでとう。

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2017年3月 9日 (木)

映画 007「トゥモロー ネバー ダイ」と米国のマスコミ

米国大統領選で、米国のマスコミの偏向報道が、トランプ政権側から指摘されているが、確かに、以前から、そういうところがある。従来から、米国のマスコミは、かなり偏向報道で、その主張は明確にして、支持政党を明らかにしている。

よってバランスの取れた報道ではなく、一般読者の視点には立っていない。極論すれば、要するに、米国のマスコミは、政党の付属組織に近い。その結果、支持する政党が政権を握っている限り、まともな批判もできない。逆に、今回のように、支持しない人が大統領になると、あらゆる機会を捉えて批判を続ける。

場合によっては、事実を歪めて報道する。大統領選では、確かに偽ニュースが飛び交った。これは明らかにマスコミのあるべき姿ではない。これが民主主義の国米国で行われているのだから驚きだ。それを信用して、日本のマスコミも、そのまま報道していたのには呆れた。そのため、大統領選の予測を失敗している。

さて、そういうこともあり、ある映画を思い出した。それが007「トゥモロー ネバー ダイ」だ。メディア王のエリオット・カーヴァー(ジョナサン・プライス)が、情報操作して、世界を牛耳ろうとする。彼は「トゥモロー」紙を通じて、自ら作り出す事件を報道し、マスコミ権力を握ろうと工作。

まず、英国と中国の対立を錯誤させて煽り、第三次世界大戦をもくろむ。英国も中国も、政治家たちは、疑心暗鬼になるが、諜報部はジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)の情報により、カーヴァーによる情報操作と把握する。

ジェームス・ボンドが、その野望を突き崩していく物語。最終的に、カーヴァーを殺すが、Mは、「カーヴァーは海上で事故死した」と情報操作させるというオチがついている。当時、この映画は、割といい興行成績を収めている。人々もマスコミの姿勢を疑っていたのかもしれない。

私たちがマスコミ報道を、どのように読み解くか問われている。学校で習ったのは、報道を、まず疑え、というものであった。ところが、現代は情報社会。情報が溢れて、それを全て読み解くのは至難の業。でも個々人が、意識して、それなりの切り口を持つことは意味がある。

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2017年2月28日 (火)

『ドイル傑作集 Ⅲ~恐怖偏』を読了

『ドイル傑作集 Ⅰ』、『ドイル傑作集 Ⅱ』に引き続き、『ドイル傑作集 Ⅲ~恐怖偏』を読了した。全て短編の6作品で、空を飛んだ経験を描いた「大空の恐怖」、拷問といういわくつきの「革の漏斗(じょうご)」、学者の嫉妬を扱った「新しい地下墓地」、嫉妬を扱った「サノクス令夫人」、蛍石を扱った空想「青の洞窟の怪」、遺産相続を巡って動物による殺人を企てる「ブラジル猫」だ。

全て、題材が大きく異なり、彼がいろんなものに関心を向けていたことが分かる。日頃から、各種ネタ探しをしていたのだろう。作家とは大変な仕事だ。日々、様々な方角からの観察が、新しい作品を生んだのだろう。

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2017年2月24日 (金)

『ふるさとゆかりの美術展』(三木美術館)観覧

久しぶりに三木美術館に行ってきた。現在、展示されているものは、『ふるさとゆかりの美術展』と銘打っている。ふるさとの範囲は、兵庫県で生まれ育ったか、あるいはゆかりのある作家の作品だ。日本画、工芸品等で約40点展示。ゆかりの美術館としては、神戸に、神戸ゆかりの美術館があるが、それをミニ版にした感じだ。

作品は、どれも個性的だ。絵画は、清水公照、林重義、尾田龍、石阪春生、古家新、中西勝、林鶴雄、小松益喜、福本達雄。工芸は、山本一洋、西端正、西端末晴、勢州庄司、北出塔次郎、青野武市、酒井宗雅、和太守卑良、隠崎隆一、東山焼、珉平焼。

作品には、好き好きはあると思うけれど、気に行った作品はあるはず。じっくり見て楽しんでほしい。なお、五階の応接室から見る今の時期の姫路城もよかった。2017年5月21日まで。火曜日休館。

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『ドイル傑作集 Ⅱ~海洋奇談編』を読了

先日、読んだ『ドイル傑作集 Ⅰ』に引き続き、『ドイル傑作集 Ⅱ~海洋奇談編』を読了した。コナン・ドイルが、船医として、船に乗った時の経験をヒントに描いたもの。6話収録されている。航海というものは常に危険と隣り合わせ。それに乗る人々の危うい心理を扱ったものだ。

漂流船の宝箱、さまよう捕鯨船の怪、樽工場の謎、日本の幕末の横浜が舞台のもの、謎の小石を取り巻く事件、客船に持ち込まれた謎の箱を巡る騒動だ。人々の揺れ動く微妙な心の変化を題材にしているものが多い。

どれも飽きさせない物語だ。訳者(延原謙)によると、これらは、「シャーロック・ホームズの冒険」を書きながら、作られたらしい。コナン・ドイルの感性が感じられていいと思う。

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2017年2月22日 (水)

扇子二本

権力者に阿(おもね)るため、いろんなものが献上される。最近では、高級ゴルフクラブを献上した我が国の首相の例がある。ただ、相手の懐に入りこむため、彼の嗜好を把握し、望みの品を提供するのは、人間関係をよくするためには、ある程度必要だ。しかしながら、高級品であることは必ずしも必要ない。

有名な話に扇子二本を献じたものがある。曲直瀬(まなせ)道三は、戦国時代の有名な医師で、大河ドラマにしていいような人物だが、彼が、織田信長に挨拶に行く。彼は、いろんな武将の診察をしているが、信長の診察もした。

今回は、診察ではなく、挨拶のためであったが、献上したものは、扇子二本だけであった。それに対して、信長の家臣たちは、失礼極まりないと呆れる。御前に居並ぶ人々は、「たった二本の扇子だけとは、なんとも」という風だ。

そこで、それを察して、道三は取り次ぎに次のように言上してくれと言う。「これは、目出たく日本を御手の内に、にぎらせ給うように」と。この洒落っけのある言上を聞いて、家臣たちは、大変感動したという。彼が信長の心の内を十分理解していたからできた贈り物であった。

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2017年2月21日 (火)

春を待つが、、、

  はなをのみ

   まつらん人に

    山さとの

  雪まの草の

   春をみせばや

少し暖かくなったと思えば、寒さがぶり返す毎日。この年になると、体がついて行かれません。季節におちょくられている気分(苦笑)。それに自宅の梅の花も、蕾を大きくし、今にも咲きそうなのだが、なかなか咲かない。

残念ながら、先に示した和歌の気分になれません。歌の意は、「桜の花の咲くことだけを待っている人に、山里の雪間に咲く野草の春を見せたいものだ」という内容。この歌は、利休が愛したようで、茶道の本質を指し示しているという。

確かに、春を感じさせるのは、何も、梅や桃や桜だけではない。フキノトウも姿を見せつつある。寒風の中にも、春の芽生えは、確かにあちこちにある。もう少し、余裕をもって、季節の変化を楽しむとしますか。

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2017年2月20日 (月)

鳥は人の言葉が分かるのか

昔の笑い話に、次のようなものがある。ある百姓が畑を耕している。そこに隣村の百姓が通りかかる。そして、言うには、「お主は、何の種を蒔いているのだ」と。答えて言うには、「しっ、声が高い。もっと低い声で、低い声で」と。何か内緒で新種を蒔いているのかと思って、不思議がると、「大豆を蒔いている。鳩が聞きつけるとまずい」。

ところが、最近のニュースに、ゴミ捨て場で、カラスに呼び掛けると、カラスは、そのゴミ捨て場には寄ってこないと言う。もし、人間の言葉を理解し、そこに寄ってこないとなると、上の笑い話も笑い話でなくなる。本当かな。

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2017年2月13日 (月)

『黒井千左・博史 父子展』を観覧

山陽百貨店で、『黒井千左・博史 父子展』が開催されていたので観覧してきた。「虫明焼」というものらしいが、詳しいことは知らない。備前焼の流れを汲むものだろうか。いずれにせよ、嫌いな焼物ではない。

父子の作品ともに、釉薬により多彩な変化に富み、面白い。ただ、約70点の展示だったらしいが、会場の広さの割には、やや多かったかも。特徴別に展示した方が、印象に残るはず。作品の中には、価格的に購入できないこともないものもあったが、手持ちの壺と似ていたので、今回は止めた。久しぶりに、いい目の保養ができた。平成29年2月14日まで。

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『ドイル傑作集Ⅰ』を読む

書店をうろうろしていて、今回は、コナン・ドイルが目についた。子供のころ、彼のいくつかの作品を読んだ。いわゆる「シャーロック・ホームズの冒険」だ。今は、どの内容のものであったかは忘れている。

また30分ドラマのDVD(すべてで40話)も持っているのだが、話の展開が早すぎて、面白さが今一つ伝わらない。いずれ書籍の方を読んで味わいたいと思っている。書店の棚を見ていると、『ドイル傑作集』というのがあり、その中の「ミステリー編」(延原謙訳)を今回、購入してみた。

8作品収録されているが、「五十年後」という1作品は訳者の判断で付け加えられている。ただ、その作品はミステリーと言うより、奇談に属するだろう。全て短編で、それぞれに面白い。最近の日本のミステリーは、込み入った話が多いが、ドイルの作品はシンプルで読みやすい。それでいて個性的だ。こういう発見があるから、書店通いは止められない。

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