経済・政治・国際

2018年9月21日 (金)

ポスト安倍は大変!

自民党総裁選は終わって、安倍氏が三選された。まあ、これは選挙前から分かっていたこと。むしろ石破氏の善戦が、もう次の総裁選が始まっていると言える。すなわち、安倍政権のレームダック後の戦いが始まったことが善戦の根拠だ。

だが、安倍氏を継ぐ、次の総裁は誰がなっても大変だ。安倍政権で成功したのは観光政策のみ。他は外交、金融政策、経済政策共に失敗している。今は、それが表面化していないだけだ。いずれ安倍政権が、ばら撒いた各種政策が全て裏目に出て表面化する。

つまり、一見、美味しそうな政策に、いろんな矛盾が出て、行き詰る可能性がある。当面、政権は、それを糊塗して覆い隠そうとする。多分、政権を握っている間は、そうするだろう。

結局、割を食うのは、安倍後継の政権だ。相当の覚悟がないと、安倍後継は、難しい政権運営になるだろう。それはまず、外交に現れる。現代において、「単国」外交に、ほとんど意味はない。それを勘違いしている。全体設計のないまま、外交を推し進めたが、外交実績が上がっていないことが、国民の前に明らかにされるだろう。

また病を抱えている安倍首相は、ストレス発散のために、外遊を繰り返した。そもそも首相という地位を考えれば、安易な外遊は避けなければならない。まだ日本は一応、大国なのだ。

彼が行けば、相手国に期待させてしまう。外遊する以上、手土産は必要だ。本来、外相レベルで、いいものに首相が口を出して、いろんな負担を抱える。これは国益に反する。いずれ、「手形」を各国に乱発したことが、繰り返して要求されるだろう。

次に日本銀行とタイアップして、大型金融緩和をしたことだ。これは輸出企業に円安をプレゼントするため。あるいは円安にして、大企業の持つ海外金融資産を膨らませるもの。日本銀行の金融政策で世界の為替を動かせると期待したのだ。明らかに日本銀行の過大評価だ。

これで輸出企業の景気はよくなり、国内も超低金利で活発化したというが、前者は、米国景気がトランプ効果でよくなったことが原因であり、後者は、景気の先取りをしたに過ぎない。いずれ金融緩和政策の大きな反動が来る。

これらを考えると、ポスト安倍は、いろんな尻拭いもしなければならないし、各方面から攻撃を受ける。相当のずぶとい神経の持ち主でないと務まらない。誰が貧乏くじを引いて、生贄になるのだろうか。

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2018年9月16日 (日)

憲法改正以前に為すべきこと

自民党は、ずっと前から憲法改正と騒ぐが、それ以前にやるべきことがある。それが日本国憲法より上位の「地位協定」を破棄することだ。米軍は、日本を属国扱いし、日本の空を我が物顔で、飛び回る。それは「地位協定」があるからだ。

憲法改正にエネルギーを注ぐ暇があったら、米国と交渉して、「地位協定」の破棄の実現に努力すべきだ。憲法改正の是非はともかく、現段階での憲法改正は、ほとんど意味はない。自民党は、真に独立国を取り戻すべく努力して欲しいものだ。

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2018年9月14日 (金)

旧態依然の日米関係 2018

米国トランプ大統領の政治姿勢を見ていくと、極めてドライと分かる。もちろん、国益優先は理解できる。それにしても極端なのだ。彼の周辺でも、その政策に違和感を持つ人は多くいるという。

彼は元々、駆け引きの巧みなビジネスマン。それで多くの成功を成し遂げてきた。その成功体験が政治の世界に身を置いても、忘れられないのだ。政治は、国際社会においても妥協の産物だが、彼はどうしても先に計算が働く。

そういう思考は、最早修正は不可能のようだ。つまり、安ければ買うが高くなったら売る。安く買い叩くには、観測気球も揚げて、様子を見る。そして、更に、人も、そのように扱う。すなわち、自分に都合よく役に立っている場合は使うが、それが終わり、用済みになれば切り捨てる。

トランプ政権ができた当初、日本の安倍首相は、世界が嫌ったトランプ氏の懐に入って、取り込み、好感触を得たが、それも、彼が外交の知識が不十分だった時だけ。最早、安倍氏も使用済みの感じ。既に、日本に経済で悪影響を及ぼす無理難題を押し付けている。

安倍首相は、どう対応するのか。トランプに強く要求されたことを呑み、国内農家を切り捨てるのか。イラン問題では、要求を呑んでいる。そのため原油価格は上昇する。本当に、日本経済を守れるのか。安倍政権も岐路に立っている。安倍神輿を担いでいる人々も安閑としてはいられない。政治状況は一寸先は闇。

いずれにせよ、日本は誰が政権を握っても、米国の民主党にしろ、共和党にしろ、どちらの政権でも、日本にとっては厄介な存在だ。地位協定を含めて、日本は属国扱い。自民党は、米国の肝いりで作られた政党ゆえ、米国の意のままならなければ、それに反する政権は、潰される。それは日本の国益に反することも多い。

よって対米外交は、もっと巧みさが求められるが、安倍政権は甘い。それは米国に懐柔された外交官僚任せの危うさと、米国の戦略的外交の研究不足だろう。すなわち、米国の強みと弱みを把握していない。政治家はもちろん、国民もマスコミも含めて、もっと米国を知る努力が必要だ。

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2018年8月30日 (木)

官僚言葉「原則として」の弊害

官僚言葉の常套句に、「原則として」という表現がある。今回、話題になっている中央省庁での障害者雇用水増し問題は、障害者雇用に関する文言で、対象が「原則として障害者手帳を持っている人」となっていることが、運用する役人たちを混乱させている(2018年1月より削除しているらしいが)。

問題の根本は、ここにあるが、枝葉末葉の議論になっている。「原則として」を外して、対象は「障害者手帳を持っている者に限定する」とすれば解決する問題だ。「原則として」は予算を獲得するために、あるいは関係者から攻撃を避けるため、官僚の独特の例外規定を残すやり方だ。

「原則として」は、言外に「例外もある」と言って、曖昧にするやり方。現代の法律は複雑で、いろんなことに配慮しなければならないのは分かる。それに、例外規定を、それぞれに作るのも煩雑だが、今後、あまり使わない方がいいのではないか。

*追記

なお障害者雇用については、障害者等級、障害の種類、働ける期間、時間、個々の能力査定等を見極め、それに相応しい仕事があるかどうか。そして、経営者の理解の程度も加味して検討する必要がある。

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2018年8月 2日 (木)

日本銀行の信頼性に疑問

日本銀行が投資信託のデータに間違いがあり、修正したとの報道があった。30兆円もの誤差があったとのことだが、何をか言わんである。彼らは、概ね高給を取っている。何をやっているのだろうか。

「貯蓄から投資へ」と旗を振り、アベノミクス効果で、投資信託残高は増えているとしていた。これはすべて誤りだったということになる。それが増えているどころか、減っていた。まるで、詐欺行為だ。少なくとも、証券会社は、このデータに基づき、顧客に嘘をついていた。

そうなると、一体、アベノミクスは何だったかということになる。逆に言えば、国民は賢明であったということかもしれない。以前にも記したが、投資信託は、その運用内容が不明なものが多い。そして無責任体制。

もちろん、銘柄によっては、長期に少しずつ投資すれば、ペイするものもあるかもしれない。ただ、そういものを除けば、ベンチャー株に投資するのと同様、リスクが大きいことも確かだ。

いずれにせよ、日本銀行は大きな汚点を残したことになる。

*追記

日本銀行は、0.2%まで金利上昇容認したとのこと。またマイナス金利の適用も縮小するそうだ。黒田日銀は、物価上昇率2%を目標にしてきたが、いくら金融緩和しても、未だ達成できない状況。政策は、明らかに失敗と言える。日本銀行に世界経済を動かす力があると錯覚したのが、間違いの元だろう。

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2018年7月24日 (火)

日本にとってイランは大切な国

米国は、自分の思い通りにならない国は嫌いらしい。今回は、イランを激しく攻撃し、日本にもイラン製原油に禁輸を要請した。確かに、イランは、北朝鮮と軍事面で付き合いがあり、それは北朝鮮への制裁に邪魔になると考えているのかもしれない。

更に、イランに対しては、中国、ロシアが友好的だから、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い的な面があるかもしれない。ところが、イラン国民は、総じて米国が好き。そうなのに、国同士の仲が悪い。

確かに、イランの核問題もある。ただ、イランにすれば、米国の友好国イスラエルが核を保有して威嚇しているのに、なぜイランは核保有を認められないのかという純然たる疑問に、米国は答える必要がある(北朝鮮と違って、核保有の国力は十分にある)。

さて、日本とイランは、古代から、付き合いのある国だ。ペルシャの時代から、絹の道を通じて、彼らの文物は伝わってきた。更に、彼らの子孫と思われる人々が、海洋ルートで朝鮮半島にやってきて作ったとされる新羅国からは、多くの人材が日本に来て、「独立国」としての実質建国に貢献している(*注1)。

国同士の付き合いは、いろいろ事情があるにしても、民間ベースでは、彼らとの交流を絶つべきではない。経済にしても、間接ルートを通じて、取引を継続するべきだ。それに米国の外交政策は、トランプ氏(*注2)を含めてご都合主義。いつ方針が変わるかもしれない(笑)。

*注1

いろんな資料に基づいた個人的見解です。

*注2

トランプ大統領は、極めて観測気球を上げるのが大好きな人。あまり、まともに反応しない方がいい。少し間を置いて、本音を探るべきだ。

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2018年7月12日 (木)

人の分類の危うさ

人を分類するのに、よく使われるのが、血液型分析だ。A型はこう、B型はこうと、その特性を謳い上げ、区別するもの。確かに、暇つぶしには面白いのだが、根拠はないという。同じ血液型でも、地域性はあるし、親の影響もある。

ところで、政治の世界で、あの議員はタカ派だ、ハト派だと呼んで、マスコミは、区別している。そもそも、この分類は何を意味するものだろうか。

ある場合には、思想的には、右翼系だ、左翼系だと言っている。自身を勝手に、どちらかの属に居ると言って、反対方を攻撃する手段に使われているが、最早、日本では意味はない。

世の中はは複雑である。学者の世界のように、本来、割り切れるものでもない。それを何か色付けして分類するのは、学者や文化人の悪い癖だ。マスコミは、それが分かりやすいから、利用して、はやし立てる。

その結果、議員たちも、その気になって、「私はタカ派だ」「私はハト派」だと自認するようになる。大体、タカ派というのは強硬的、ハト派というのは柔軟的と捉えられているようだ。

しかし政治の世界では、どの議員も、両方持ち合わせているのが本来の姿であろう。それを時と場合で、どちらを、どのように判断するかが問われている。

つまり、政治は、現実と理想の綱引きだ。現実的に対応するか、非現実的に対応するかで、見方が変わってくる。分かりやすく言えば、崖っぷちにいるのに理想を言っても仕方ないし、そうかと言って、平時に理想も語らず現実ばかり見ているのも辛い。

最早、タカ派とかハト派という呼び方は止めるべきだろう。

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2018年7月 6日 (金)

理解できない高級官僚の汚職

文科省の局長(現在は官房長付)が、官房長時代、東京医科大に便宜を図る謝礼として、自分の息子を裏口入学させていたとして、受託収賄の疑いで逮捕された。

一体、なぜこのようなことをしたのか、不思議でならない。既に地位も名誉もあり、今になって、すべてを失うことをしたのだろうか。間に入った仲介者や大学側が巧妙に仕組んだのだろうか。

ここら辺になってくると、ミステリー小説に近い。確かに、贈賄側は、巧みに工作して官僚に近づいてくることだろう。特に政治家に近づいた官僚は落とし穴にはまりやすい(*注)。

政治権力を利用して、自らの地位を上げようとする官僚たちもいるが、往々にして、そこに付け込まれる。やがて、家族に、魔の手がやってくる。そして、段々、官僚常識から遠いところに行ってしまうのだ。

こういうことは、以前、松本清張の作品で、よく題材にされていた。それが今の時代に出てくるなんて、一体、どうなっているのだろうか。時代錯誤の行いと言われても仕方ない。

それも子供の裏口入学のためとなると絶句である。それほど子供を愛していたのか。あるいは親の体面のためか。最早、感覚が麻痺していたとしか言いようがない。大変残念だ。懲戒免職されても仕方ない。

*追記

昔から、医大は、お金を積んで裏口入学がまかり通るとは、よく聞いていたが、やっぱりと思わざるを得ない。そんな学生が医師になって、果たして大丈夫なのだろうか。既に、そのような医師たちは、世の中に多く存在しているのだろうか。

*注

森友絡みで政治家に配慮した財務省理財局の官僚も、彼らに近づきすぎた。同じく権力(地位)を得ようとして、政治家に配慮しすぎた結果として、落とし穴に嵌った例だ。ただ、財務省の彼に対する処分は非常に甘い(本来、公職追放が妥当)。これが財務省に対する不信感を増殖させる。官僚たちは襟を正しいほしい。

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2018年6月23日 (土)

沖縄の中学生による戦没者追悼式における「平和の詩」

2018年6月23日の沖縄全戦没者追悼式で、沖縄県浦添市の中学生が、平和の詩「生きる」を朗読した。戦争を経験していないのに、若い人の感性は研ぎ澄まされている。彼女には、天から言葉が降りてくるのだろう。全文を掲げておこう。

沖縄県浦添市立港川中学校 3年 相良倫子

「生きる」

私は、生きている。

マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、

心地よい湿気を孕んだ風を全身に受け、

草の匂いを鼻孔に感じ、

遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。

 

私は今、生きている。

 

私の生きるこの島は、

何と美しい島だろう。

青く輝く海、

岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、

山羊の嘶き、

小川のせせらぎ、

畑に続く小道、

萌え出づる山の緑、

優しい三線の響き、

照りつける太陽の光。

私はなんと美しい島に、

生まれ育ったのだろう。

 

ありったけの私の感覚器で、感受性で、

島を感じる。心がじわりと熱くなる。

 

私はこの瞬間を、生きている。

 

この瞬間の素晴らしさが

この瞬間の愛おしさが

今と言う安らぎとなり

私の中に広がりゆく。

 

たまらなく込み上げるこの気持ちを

どう表現しよう。

大切な今よ

かけがえのない今よ

私の生きる、この今よ。

 

七十三年前、

私の愛する島が、死の島と化したあの日。

小鳥のさえずりは、恐怖の悲鳴と変わった。

優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた。

青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった。

草の匂いは死臭で濁り、

光り輝いていた海の水面は、

戦艦で埋め尽くされた。

火炎放射器から吹き出す炎、幼子の泣き声、

燃えつくされた民家、火薬の匂い。

着弾に揺れる大地。血に染まった海。

魑魅魍魎の如く、姿を変えた人々。

阿鼻叫喚の壮絶な戦の記憶。

 

みんな、生きていたのだ。

私と何も変わらない、

懸命に生きる命だったのだ。

彼らの人生を、それぞれの未来を。

疑うことなく、思い描いていたんだ。

家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。

仕事があった。生きがいがあった。

日々の小さな幸せを喜んだ。手をとり合って生きてきた、私と同じ、人間だった。

それなのに。

壊されて、奪われた。

生きた時代が違う。ただ、それだけで。

無辜の命を。あたり前に生きていた、あの日々を。

 

摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。

悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。

私は手を強く握り、誓う。

奪われた命に想いを馳せて、

心から、誓う。

 

私が生きている限り、

こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。

もう二度と過去を未来にしないこと。

全ての人間が、国境を越え、人種を越え、宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。

生きる事、命を大切にできることを、

誰からも侵されない世界を創ること。

平和を創造する努力を、厭わないことを。

 

あなたも、感じるだろう。

この島の美しさを。

あなたも、知っているだろう。

この島の悲しみを。

そして、あなたも、

私と同じこの瞬間(とき)を

一緒に生きているのだ。

 

今を一緒に、生きているのだ。

 

だから、きっとわかるはずなんだ。

戦争の無意味さを。本当の平和を。

頭じゃなくて、その心で。

戦力という愚かな力を持つことで、

得られる平和など、本当は無いことを。

平和とは、あたり前に生きること。

その命を精一杯輝かせて生きることだということを。

 

私は、今を生きている。

みんなと一緒に。

そして、これからも生きていく。

一日一日を大切に。

平和を想って。平和を祈って。

なぜなら、未来は、

この瞬間の延長線上にあるからだ。

つまり、未来は、今なんだ。

 

大好きな、私の島。

誇り高き、みんなの島。

そして、この島に生きる、すべての命。

私と共に今を生きる、私の友。私の家族。

 

これからも、共に生きてゆこう。

この青に囲まれた美しい故郷から。

真の平和を発進しよう。

一人一人が立ち上がって、

みんなで未来を歩んでいこう。

 

摩文仁の丘の風に吹かれ、

私の命が鳴っている。

過去と現在、未来の共鳴。

鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。

命よ響け。生きゆく未来に。

私は今を、生きていく。

*追記

彼女のような若い人たちがいる限り、日本も大丈夫かな、と思う。多くの若い、これからの人たちは、戦争を経験しなくても、彼女のような感性を大切にしてほしいものだ。そして、後世に伝え続けて欲しい。

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2018年6月21日 (木)

北朝鮮の非核化費用は核保有国が負担すべき

米国トランプ大統領が、米朝会談後、「北朝鮮の非核化費用は、日韓が負担すべき」と言ったようだが、明らかにおかしい。これは、トランプ大統領独特の観測気球とも捉えられるが、核拡散させたのは、核保有国だ。責任は彼らにある。

確かに、北朝鮮が核を持つことによって、近隣諸国に、リスクがあるが、非核化の費用を日韓に頼るのは非常識。むしろ核を持っ国々によって処理されるべき問題だ(特に米国と中国、ロシア)。

すなわち、北朝鮮の非核化費用は、非核の日韓ではなく、核保有国が負担すべきだ。安倍首相は、トランプ氏の意向を汲むような発言をしたが、大きな間違いだ。こんなことで国民負担を増やして、どうするのか。

日本は、せいぜい、非核化がなされた後で、日朝の話し合いの中で、インフラや「平和産業」(*注)に投資できる。よって、日本が投資できるのは、かなり先の話になる。

政府は、米朝会談に煽られて、日朝会談を、セッティングすることに傾きつつあるが、当面、意味はない(拉致問題にしても、長年、国が放置してきたつけがあり、今や、すぐに解決する問題ではない)。

*注

「平和産業」とは、武器製造に転換できない産業を指す。例えば、自動車産業は、厳密には平和産業ではない。

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