経営関連

2017年3月25日 (土)

結果から現象の把握

まさか人口が減少気味の地方都市の姫路市で、保育園問題が起こるとは思わなかった。私立認定こども園が、不正をしていたのだ。定員外で22人を不正に受け入れ、食事は正規人数の分しか手配していなかったという。結果的に、一人当たりの食事は非常に少なく、成長盛りの子供たちに十分な食事が与えられていなかったという。

その他にも不正があり、認定は取り消されるようだが、困ったことだ。元々、この認定こども園は、認可外保育施設として12年間運営。家族的運営は、それなりに評価を得ていたようだが、規模を大きくするため、公的補助を受けられるよう偽装をしたという。報道によると、園長一人で仕切っており、運営自体に無理があったように思う。

今回は定期監査に加えて、抜き打ち監査で問題が発覚したようだがも飾磨地区は比較的人口が増えているらしく、行政としても、より注意が必要であったかもしれない。国全体でも、そうだが、人口増加地域は問題を起こしやすいのも確かだろう。

ところで、昔の話に次のようなものもある。韓の宣王は、彼の馬が、たくさんの豆や穀物を与えているのに、ひどく痩せていることに疑問を持ち、臣下に尋ねると、彼は次のように答えた。「馬飼いの役人が、きちんと穀物を与えていれば、馬が肥えないということはありえません。すなわち、表向き、たくさん与えたことになっても、少ししか与えなければ、痩せないように願ってもあり得ません。殿は、実情も調べず、放置していれば、何も改善しません」と(*注)。

多分、馬飼いの役人が、穀物等を横流ししていたと推定できる。子供を預けていた親たちも、子供の体重が一向に増えないことに対して疑問を持っていた人もいるようだが、もっと早く気づくべきであったかもしれない。また行政側は、性善説で対応していたというが、「信用して信用せず」の姿勢は必要だろう。人間というものは、悪意はなくても、ちょっとしたきっかけで過ちを犯すものだから。

*注

出典 『韓非子』外儲説

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2017年3月23日 (木)

体力と熱誠

以前、自らの苦い経験から、仕事は最終的に体力だと記したが、それに加えて熱誠が必要なことは言うまでもない。仕事をやっているとうまく行かない時が必ずある。それをブレークスルーする心の強さと体力が成功の秘訣だと言われてきた。

それを積み重ねると、いずれ見えないものも見えてくる。先人の成功者は、皆同じ。単に頭が良かっても、体力と熱誠がなければ目的は成し遂げられない。いろんなこと学ぶことも大切だが、いかに社会に役立つかを考え、体力と精神の涵養が重要だ。

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2017年3月21日 (火)

早起きの修業

日本では、相変わらず長時間労働の問題が起こるが、根本的問題は、事業の就業時間を早めることが求められる。もちろん、業種、業態によっては難しいものもあるかもしれない。ただ、それもフレックスな労働時間体系で可能であろう。

まず、やるべきことは国全体で終業時間を早めることだろう。そうすれば、始業時間は、自ずと早く設定できる。従業員には、朝型人間が求められる。以前にも記したように、朝の一時間は、夜の二、三時間に相当する。多くの企業では、夜に無駄な残業を従業員に強いているのが現状だ。

それを改めるには、朝型人間を子供の時から教育も含めて、作っていくことが必要だ。早起きは習慣で、それなりの長期の修業が求められる。人材の基は、15歳から25歳の期間の習慣によって決まると言っても過言ではないだろう。夜型から朝型の生活を徹底することが大切だ。国全体で、早起きの修業が求められる。

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2017年3月19日 (日)

宅配の行方

ヤマト運輸が、宅配の価格の見直し等ビジネスシステムの変更に取り組むそうだが、彼らも、ここまで宅配が増えるとは思わなかったのかもしれない。私も、ネットで物品を購入することがあるが、ボタン一つで物が届くのだから便利なことは確かだ。

本来、店売りでも配達制度はあるのだが、ネット販売の増加は、人々の消費をより刺激したようだ。ただ配達の厳しい労働環境を考えると、その宅配が見直しされるのだろうが、困る人も多いかもしれない。

運送会社は、新たなシステムを消費者に分かりやすく展開してほしいものである。例えば、次のようなことが考えられる。

一、再配達はなぜ起こるのか

   a  配達 時間を指定しておきながら、不在の場合

   b   配達時間指定はなく、不在の場合

二、配達時不在の場合の取り決め

   一、のa,bそれぞれに対する取り決め

   配達前電話の有効性を、どのようにビジネスに取り込むか

三、再配達は必要か

   a   再配達料金の設定

   b  顧客が配送センター等に引き取り

      各地域に引き取り地点(支店・代理店)設定

四、配達地の問題による料金体系

   a  一階か多層階か

     各戸への配達か、一階の宅配ボックスまでか

   b  エレベーターの有無

その他にもあるかもしれないが、とりあえず思いついたものを列挙しておいた。消費者に理解されやすいシステムを作ってもらいたい。

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2017年3月16日 (木)

任せるということ

人材育成には、任せることが必要だ。ところが、管理者がレベルが低いと、「任せる」ということがなかなかできない。任せたものの、不安なのか、部下のやり方に中途半端に口を出したり、最悪、仕事を取り上げたりする。そんなことをすれば、部下は、やる気を失うだけでなく、いつまで経っても成長しないことになる。

中国の古典に、次のような話がある。ある国の王様が、信任の厚い宰相の病が悪化して危篤の状態と早馬の使者で知る。使者は、宰相の最後に会われますか、と問うと、王は、慌てて立ち上がる。

その時、更に追い立てるように別の早馬が着く。そこで、王は、「急いで名馬をつないで四頭立てにし、馬役には馭者を当てよ」と命令。ところが、数百歩走ると、「馬役の走らせ方が遅い」と自ら馭者に代わる。

そして、更に数百歩馭していくと、今度は馬が思うように走らない。王は、ついには馬車から降りて、自分で走り出したという。いかに緊急時とは言え、王の行いは、明らかにおかしい。

最近の例では、少し話が異なるが、安倍首相が、防衛大臣が国会答弁で、右顧左眄している様子を見て、自ら答弁していたが、これでは人材は育たない。任せた以上、大臣の資質に問題があったとしても、任せきる必要がある。

その結果、最終的に、大臣としての能力が欠けると判断したら、しっぽ切りと言われても、一旦、更迭して、谷底に落とすべきだろう。そこから這い上がれない人材は、結局モノにならないのははっきりしている。

報道によると、首相は、本来優しい性格らしいが、部下を育てるのに優しいだけでは駄目で、時には鬼になる必要もある。人を育てる意味を知ってほしいものである。

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2017年3月 8日 (水)

百貨店はサービス業

百貨店大手の三越伊勢丹ホールディングスの社長が、業績悪化の責任を取り、急遽退任することになったようだ。この社長は、構造改革を推進し、地方店の閉鎖をしたが、むしろ求心力低下につながったという。

百貨店業界は、以前にも記したように競争は激しい。それにネット販売の増加により、その存在価値を問われているのは確かだ。ただ、この三越伊勢丹ホールディングスの失敗を見る限り、別の問題があるように思う。

つまり、この社長は、物販発想が強かったのではと思うのである。ところが、百貨店は、物販発想では成り立たない。むしろ「サービス業」と捉える必要がある。すなわち、サービスの延長に物販があると考えなければならない。

よって地域密着で経営は展開される必要がある。例えば、東京に本部や本店があるからと言って、その手法を地方に展開している店舗に押し付けても必ず失敗する。大都市需要と地域需要は大きく異なる。

つまり地域の実情に合った「サービス」は何かと考え、その視点で、各種サービスやモノを提供する必要がある(*注)。更に、顧客対応スピードを増すためには、地方店舗や支店に権限委譲し、地元で決済できるシステムも作ることが求められる。

百貨店業界は、もう一度、「顧客サービス業」だと考えなおし、原点に戻って経営することが求められる。それは、三越伊勢丹に限らず、全ての百貨店に言えることだろう。

*注

もちろん、それは競争環境を踏まえたものであるのは当然である。

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2017年3月 7日 (火)

株式投資から完全撤退 2017

腐りかけの果実が一番美味しいことは分かっている。だが、年齢的に、投資を続けることは難しいと判断し、実は昨年末に株式投資から完全撤退した。早すぎる撤退を笑う人もいるが、少ない年金のため預貯金を取り崩している現在、若い時のように株式投資で損失は出せない。失敗すれば、もう取り戻すことはできないからだ。

もちろん、その他にも理由はある。現在の日本の株価は、官製相場に加えて、米国市場につられて高くなっている。企業の業績とは無関係に動いている。それが株価だと言う人もいるが、ここは慎重に処したい。

それにGPIF(年金積立管理運用独立行政法人)も昨年末の三か月は、運用がプラスになっているとのこと。トータルで、黒字に運用するには、いかに市場から退出するかが重要な判断になる。それが近づいているように思う。

また米国の景気は強いので、それに伴い金利は上昇傾向にあるが、ドル高は望まないトランプ政権の意向を無視はできない。となれば、口先介入はもちろん、為替の仕組み自体に大きなメスを入れる可能性は否定できない。

更に、日本の政局の危うさだ。安倍政権のスキャンダルは、何も大阪だけではない。これからも出てくる可能性が高い(すでに一部では報道されている)。安倍首相は田中角栄首相と同じ過ちをする(すでにしている)可能性が高い。与党内では、長期政権を展望しているようだが、意外と早く破綻する可能性が高まってきた。

以上のように、市場を取り巻く環境は厳しいと判断している。個人的には、高見の見物だ。果たして、今後、どのように展開していくだろうか。

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2017年2月 9日 (木)

贈り物には警戒

以前、トップは外部に、趣味や嗜好を知られてはいけないと記したが、そこに付けこむ輩がいるからだ。つまり趣味や嗜好は、トップにとって弱みになりかねない。とはいうものの、組織の中で、生きる限り、それは自然と分かってしまう。でも、積極的には公開しないのが望ましい。対処方法としては、無趣味で通すか、平均的な多趣味でいることだろう。お金のかかる特別な趣味・嗜好を避けるべきかもしれない。

さて、中国に、次のような話がある。晋の中行文子が国外に逃亡した時のこと。彼がある県の町を通り過ぎた。従者が、「ここは殿のお知り合いの役人がいる場所です。なぜ、通り過ぎるのですか」と言うと、文子は次のように答えたと云う。

「かつて私は音曲が好きだったが、その者は、音色のいい琴を贈ってきた。また、ある時には、腰に付ける吊り下げに凝ったところ、その男は、玉の環を贈ってきた。このように物を贈って気に入られようとする者は、信用できない。彼は、このことをネタに別の人間に気に入られようとするだろう。奴は私にとって危険人物だ」と。そして、その町を離れた。しばらくすると、その役人が追っかけてきて、文子一行の車を持ち去って、新しい君に献上したと云う。

物で取り入ろうとする人間には、強く警戒しなければならないということをこの話は示している。どこかの首相は、高級クラブを献上したしたそうだが、大丈夫かな。

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2017年2月 6日 (月)

トップは、どんと構えよ

黒田如水が、秀吉が存命中に、豊臣家の行く末について発言している。秀吉は、農民からの叩き上げのため、その限界を指摘しているのだ。人たらしと言われたように、腰は軽く、人の心に入っていくのは巧みであったが、太閤になっても、その姿勢を改めようとしなかった。

如水は、これではトップの威厳は保たれないと指摘している。また安易に、金銀財宝を与えすぎなのも危惧している。本来、信賞必罰でなければならないが、これがあまりにもいい加減だったことを批判している。

よって、子飼いの者たちに、大した功績もないのに大名に取り立てたりして、組織の混乱を引き起こしている。そのため、欲のために秀吉に取り入り、加増されるので、誰も秀吉に真実を伝えない。このようにして、秀吉は裸の王様になった。

結局、秀吉亡き後、武勇もないのに人を軽んじる人々が居丈高な態度を取るため、多くの人間が豊臣方から去っていくだろう。そして、世の中は、再び乱れていくと。秀吉が亡くなると、如水の予測通り、世の中は展開していき、徳川家が天下を握る。

トップは、それなりの実績と同時に、絶対的に誰にも負けない強いところがある必要がある。その上で行いは律儀であり、人物評価も安易に行わず、じっくり、その真意を把握するように努める。そのようにして皆に一目置かれ尊敬される人物である必要がある。そのためには、軽率な発言や行動を控え、どんと構えていくことが求められる。

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2017年1月20日 (金)

過労死問題を考える

最近、過労死問題が取り上げられることが多い。但し、昔から、サービス残業を含めて、「過労気味」に仕事をしていた。当然、現在のような過労死もあったかもしれないが、大きな問題にはならなかった。時代を感じさせる。

現役時代の頃を思い出すと、明らかに過労状態だった。当時は深夜残業して帰宅すると、近くにはコンビニもなく、食事にも苦労した。そうかといって、早めに切り上げて、自宅で仕事をしていると、「あいつは早く帰る」といろいろ言われる。

家で仕事をして、できるだけ早く出勤して、次の仕事の態勢を整えるのだから、睡眠時間も十分に取れなかった。でも、当時は、皆、それが当たり前でなかったか。そんなことを言うと、父は、「お前は仕事の設計が悪い」と、度々言われた。

だが、父のやっていた仕事とは職種も異なる。同列には扱えないはずだ。父のような定時退社は、できるはずもなかった。現在、国で議論されている過労死問題は簡単ではない。

それでも、過労死問題を経営課題として考えることは経営者にとって、無駄ではないかもしれない。例えば、過労死には、業界体質・業態体質、経営体質、企業の仕事の仕組み、他社との競合、キャパシティを超えた受注(営業は仕事を取りたい)、個人の能力と仕事量のアンバランス、職種の不適合、組織設計、組織の風通し等の社風、人事評価システム、等が考えられる。

自社の他の経営課題と照らし合わせて、社員の働き方改革をして、更に一段上を目指すのも悪くないと思う。

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